看護師のほとんどが不満を持ちながら働いている

あらゆる分野で活躍する看護師の仕事を紹介!

病院以外も!看護師の働き方事典

8割以上の看護師が職場に不満を持っている


8割以上の看護師が職場に不満を持っている

離職率が高い

看護師は、ケガや病気で苦しんでいる人に寄り添い手を差し伸べる仕事です。医師とは異なる角度から、日々目まぐるしく変化する医療現場を支えています。厚生労働省が平成29年に実施した調査によると、日本企業の平均離職率は8.5%です。一方、公益社団法人日本看護協会が実施した調査によると、正規雇用看護師の離職率は10.9%と、日本企業の平均よりも高い数値であることが判明しています。多くの看護師が高い志を持って業務を遂行しています。しかし、日々の忙しさや現場への不満から離職してしまうケースが多いのです。
日本はすでに超高齢化社会に突入し、65歳以上の高齢者は現段階で人口全体の3割近くまで増加しています。今後も高齢化は進み、医療を必要とする人は増える一方です。看護師の需要はますます高まっていくため、看護師不足の問題は早急に解決しなければなりません。

不満を持っている看護師がほとんど

ある企業が行ったアンケート調査によると、「現職への不満があるか」という問いに対して、8割以上の看護師が「ある」と回答しました。ほとんどの看護師が今の職場に何らかの不満を持ちながら働いているのです。具体的な理由として最も多かったのが「人員不足」に対する不満です。次いで多かったのが「評価への不満」です。その他だと、「休みが取れない」「人間関係の不満」「スキルを活かせない」などの声が多く挙がりました。
また、「今よりも働きやすい環境にするために、職場が取り組むべきことは」という問いに対して最も多かった回答が、「給与アップ」です。次いで多かったのが、「休日を取りやすくする」です。その他だと、「労働時間の縮小」「キャリアアップに対する支援」という回答がありました。

辞める前に今一度考える

看護師は非常にやりがいのある仕事です。しかし、不規則な勤務形態や命にかかわるプレッシャーなどから、多くのストレスがあります。女性が多い業界なので、面倒な人間関係に悩まされている看護師もいるでしょう。ストレスに悩み、「退職」を決断する人が多いのは仕方がないことなのかもしれません。しかし、退職を決断する前に「転職」という方法があることを思い出してください。多くの看護師が病院で働いていますが、病院以外の職場もたくさんあります。労働環境や人間関係の問題も、職場を変えれば解決するかもしれません。「人を救いたい」という立派な志を持ち、多くの努力をして難関資格を取得したのですから、それを無駄にするのは勿体ないです。現職に不満がある人はすぐに退職するのではなく、自分にマッチする職場を今一度検討してみましょう。